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岡さんの「混相流は流体シミュレーション解析で勝負!」 第13回 解析事例 - チョコレートファウンテン

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岡さんの「混相流は流体シミュレーション解析で勝負!」

 今回は解析事例のみをご紹介いたします。パーティー会場で見かけるチョコレートファウンテンを VOF法 で解析しました。

 チョコレートの物性は 密度 1000 kg/m3 粘度 0.10 Pa·s(溶けたチョコレート自体はもっと大きな粘度ですが、流れやすくなるようにチョコレートにクリームなどを混ぜます)、 表面張力 は0.07 N/mに設定しています。また、 接触角 は60°に設定しています。

 図13.1はチョコレートファウンテンの作動開始から1.2秒までの様子です。開始時に見られる、つらら状のチョコレートの柱が再現できていることがわかります(時間を5倍遅くして動画作成しています)。残念ながら、チョコレートの液膜を形成するには膨大な計算時間が必要となります。



図13.1 チョコレートファウンテン



 チョコレートファウンテンは家庭用も市販されています。ご家族やご友人と楽しまれてはいかがでしょうか。





著者プロフィール
岡森 克高 | 1966年10月 東京都生まれ
慶應義塾大学 大学院 理工学研究科 応用化学専攻 修士課程修了
日本機械学会 計算力学技術者1級(熱流体力学分野:混相流)

日本酸素(現 大陽日酸)にて、数値流体力学(CFD)プログラムの開発に従事。また、日本酸素では営業技術支援の為に商用コードを用いたコンサルティング業務もこなす。その後、外資系CAEベンダーにて技術サポートとして、数多くの大手企業の設計開発をCFDの切り口からサポートした。これらの経験をもとに、現職ソフトウェアクレイドルセールスエンジニアに至る。

 

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