代表長さの選び方 1.このコラムの目標
1.このコラムの目標
このコラムは、無次元数 の 代表長さ をどうやって決めればいいか、という疑問を払拭するのが目的です。以下のような疑問を持っていながら、いまさら聞けない…と思っていませんか?
- 無次元数の代表長さをどうやって選べばいいかわからない。
- 図1のような流れ場の レイノルズ数 を計算するとき、どれを代表長さに選べばいいかわからない。
図1 例題:代表長さにどれを選びますか?
- 円管内の流れや、円柱周りの流れのレイノルズ数を計算するとき、なぜ直径を使うのか、なぜ半径ではダメなのか、答えられない。
このコラムは、このような疑問をお持ちの方が対象です。これらについて即答できる方は、このコラムを読む必要はないでしょう。なお、個別の無次元数の成り立ちとか、次元解析とか、バッキンガムのπ定理 とか、といったややこしい話はしません。また、説明の都合上、無次元数の代表としてレイノルズ数がよく出てきますが(クレイドルのコラムなので許してください)、基本的に他の無次元数についても同様です。
このコラムは全7回の連載を予定しています。短い連載となりますが、どうぞよろしくお願いします。
著者プロフィール
吉井 佑太郎 | 1987年2月 奈良県生まれ
名古屋大学大学院 情報科学研究科 複雑系科学専攻 修士課程修了
学生時代は有限要素法や渦法による混相流の数値計算手法の研究に従事。入社後は、ソフトウェアクレイドル技術部コンサルティングエンジニアとして、技術サポートやセミナー講師、ソフトウェア機能の仕様検討などを担当。
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