グラスホフ数
グラスホフ数
浮力と粘性力の大きさの比を示した無次元数です。
重力加速度を g [m/s2]、体膨張係数を β [1/K]、代表温度差を ΔT [K]、代表長さを L [m]、動粘性係数を ν [m2/s] とすると、グラスホフ数 Gr は以下の式によって求められます。
代表温度差には、固体の表面温度と主流温度の差などが用いられます。
自然対流におけるグラスホフ数は強制対流におけるレイノルズ数と同様の意味を持ち、自然対流によって生じる流れが層流になるか乱流になるかを示しています。
自然対流が層流から乱流に遷移する臨界グラスホフ数は流体の種類や流れの状態によって異なりますが、概ね Gr = 108 ~ 109とされています。
なお、グラスホフ数という名前はドイツの工学者 フランツ・グラスホフにちなんだものだといわれています。