ブシネスク近似
非圧縮性流体で、流体の温度差によって生じる浮力を近似する方法です。
「ブシネ近似」と呼ばれることもあります。
ブシネスク近似では、密度変化によって生じる浮力を以下の式で与えます。
ここで ρ0 は基準温度における密度 [kg/m3]、g は重力加速度 [m/s2]、β は体膨張率 [1/K]、T は温度 [K]、T0 は基準温度 [K] です。
温度変化が大きく、密度変化に伴う運動量の変化を無視できない場合には、近似による誤差が大きくなります。
なお、ブシネスク近似という名前はフランスの物理学者 ジョセフ・バレンティン・ブシネスクにちなんだものです。
「流体解析の基礎講座」第4章 熱の基礎 4.1 温度と熱